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残存基礎が隣地にまたがっていたら?~地中障害物があったときの対応~
2023.12.12
コンクリートガラや木根、残存井戸などの障害物が建築計画地の地中から出てくることがあります。
こうした地中障害物が敷地から見つかった場合、基本的な対処法としては、「撤去」となりますが障害物の大きさなどによって、かかる撤去費用や作業時間の問題も発生してしまいます。
だからといって放置しておくと、基礎工事の妨げになるばかりでなく新築した建物が不同沈下を起こす原因にもなりかねません。
たとえば、基礎底版の下にあった木根を放置しておくと根の腐食部分に土が流れ込んでしまい直接基礎の建物の場合、不同沈下につながるケースもあります。
この記事では主な地中障害物と、その特徴と対策例をまとめてみました。
■レンガ、コンクリート、石、岩
【特徴】最も多い地中障害物。隙間に土が流れ込んで不同沈下を起こしたり、基礎工事の妨げとなります。
【対策例】15㎝×15㎝程度の大きさなら、工事前に撤去して埋め戻すことが可能。
■木、木片
【特徴】木の根や建材など。腐食すると、そこに土が流れ込み不同沈下することがあります。
【対策例】腐食、腐敗が確認されたときは、撤去して良質土を埋め戻します。
■残存基礎
【特徴】残存基礎の他に、広範囲の地下躯体がそのまま残っていることもあります。
【対策例】撤去は難しいケースも多く、杭を貫通させて地盤によって支持する方策もあります。
■残存杭
【特徴】軟弱地盤の敷地では、既存建物が杭基礎であることが多く、撤去されず残っていることがあります。
【対策例】残存杭を除けるような基礎計画や構造計画を行う例もあります。事前調査が重要となります。
■埋設管、水路
【特徴】旧建物の配管が掘削時に出てくることや、隣接建物の配管が通っていることがあります。
【対策例】隣接建物が使用中だと撤去困難で、配管を盛り替えるなどの対処をするケースもあります。
■史跡
【特徴】土器や昔の茶碗などが出土することがあります。埋蔵文化材に該当する場合は発掘調査が開始され、工期に大きく影響します。
【対策例】計画地周辺の歴史などを調べて近隣状況を推定します。現存しない昔の河川が計画地にある場合は、集落であった可能性も高くなり、調査後に保存の要否には協議も必要となります。
優生建設の住宅基礎工事は、これまで築き上げてきた確かな技術力で正確性だけではなく、スピーディーかつ柔軟な対応をモットーとしています。
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