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ベタ基礎と布基礎の違いとは?
「ベタ基礎と布基礎のどちらがよいか?」と悩まれる方は多いです。
住宅の基礎にもいくつか種類がありますが、多くの場合、ベタ基礎が採用されています。
べた基礎以外では布基礎が採用されている住宅もあります。
住宅を新築する場合にベタ基礎にするか布基礎にするか判断しづらい方のために、これらの基礎について詳しく説明します。

ベタ基礎
地盤全体にまんべんなく鉄筋コンクリート入り基礎を配する工法です。
阪神大震災以降に広まりました。
ベタ基礎とは?
阪神大震災以降に広まったベタ基礎は、地盤全体にまんべんなく鉄筋コンクリート入り基礎を配する工法です。建物の重さが分散されやすく、耐震性を高めることが可能です。
建築基準法関連法令で定められているベタ基礎の立ち上がり部分の高さは、地上から30cm以上、厚さは12cm以上です。基礎を地中に埋める「根入れ」の深さは原則12cm以上、底盤の厚さを12cm以上と定めています。
ほとんどの木造住宅で採用されており、もっともポピュラーなものだと言えます。
ベタ基礎のメリット
- 耐震性に優れている
- 湿気・シロアリ被害を防げる
ベタ基礎のデメリット
- コストが高くなる
- 寒冷地には向いていない

布基礎
ベタ基礎と違って全体を基礎コンクリートで覆うものとは異なり、部分的なものです。 日本に古くから存在します。
布基礎とは?
日本に古くから存在する布基礎は、逆T字状の断面を持つ鉄筋コンクリート入り基礎を柱や壁などの下に打ち込む工法です。
基礎のない部分にはしばしば薄い防湿用コンクリートを敷き詰めますが、防湿用コンクリートには建物を支えられるほどの強度がありません。そのため、布基礎は点と線で建物を支える構造となります。
布基礎の根入れ深さは24cm以上、底盤の厚さは15cm以上となります。
なお、立ち上がり部分に関する規定はベタ基礎と同じです。
布基礎のメリット
- ベタ基礎と比べてコストを抑えられる
- 部分によっては強度がベタ基礎よりも高まる
布基礎のデメリット
- ベタ基礎と比べて耐震性が劣る
- シロアリ被害に遭う可能性がある